2021年

6月

06日

【瓶長】

かめおさ。鳥山石燕の『百器徒然袋』に載る水瓶の妖怪。

その水はいくら汲んでも尽きることがなく、いわば幸せの詰まった

甕であるという。石燕の弟子の雅号である「亀長」から着想を得て

創作された妖怪ではとの説がある。

2021年

3月

18日

【黄鮒】

江戸時代から縁起物として宇都宮に伝わる。天然痘が流行した際、鯉のように大きく、黄色い不思議なフナが釣れた。これを病人に食べさせたところ、たちどころに完治したので、以来、黄鮒を模した物を作り毎年新年に神に供えるようになった。

2021年

3月

18日

【虎狼狸】

ころうり。江戸時代コレラ流行時、病気の原因としてコレラが妖怪化されたもの。感染者の遺体や家の軒下からこれが飛び出したなどとされた。他にも「アメリカ狐」や「イギリス疫兎」など、怪しい獣が外国から病を運んでくると噂された。

2021年

3月

18日

【件】

くだん。人面牛身で牛から産まれる。産まれてすぐに流行病や戦争などの凶事を予言し、直後に死ぬという。件が産まれる時は社会に大きな異変が起こる前触れであるとも。また、件の描かれた瓦版は厄除けの御守りとされた。

2020年

7月

12日

【クタベ】

江戸末期、富山県立山に現れ「今より4・5年後に原因不明の難病が流行るが、私の姿を見た者だけは助かる。見ることのできない人々には、私の絵を描いて見せれば難を逃れられる。」と予言したとされる。クダンのパロディ妖怪。

 

このクタベを更にパロディしたものにスカ屁(すかべ)というオナラ妖怪がいる。