【三尸虫】さんしちゅう

人間の体内にいると考えられていた三匹の虫のような妖怪。
人体の頭に青姑(せいこ)、腹に白姑(はくこ)、足の中に血尸(けつし)が潜んでいるとされる(三匹の名前は、三匹それぞれ他にも色々種類がある)

60日に一度めぐってくる庚申(こうしん)の日に眠ると、この三尸が体から抜け出し天帝にその宿主の罪を告げ口し、寿命を縮めると言う(宿主が死ぬと虫は自由になれるので必死に告げ口する)。これを防ぐため庚申の夜は眠らずに過ごすという風習が行われた。いわば合法パジャマパーティーである。

この庚申待ちを18回(3年)続けるか、虫のエネルギー源である米・黍・麦・粟・豆の五穀を断つことで虫を根絶させることができるらしい